https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416746.htm
文部科学省(初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチーム)がまとめている、高等学校情報科に関する特設ページです。
学習指導要領をはじめ、授業・研修用コンテンツ、生徒用コンテンツや実践事例などもあり、非常に充実しています。
https://www.stat.go.jp/teacher/comp-learn-03.html
総務省統計局・統計研究研修所による、高等学校における統計教育に活用するための補助教材です。令和 2年発行の比較的新しいもので、統計の基礎はもとより、ビッグデータの活用や地理情報システム(GIS: Geographic Information System)までも取り扱った内容になっています。この内容をさらに発展させれば、データサイエンス分野でのプログラミングへの挑戦に、一歩近づくことができると言えます。
https://www.stat.go.jp/teacher/comp-learn-04.html
統計研究研修所が監修し、株式会社 Rejoui 制作による、高等学校における統計教育に活用するための補助教材です。令和 3年発行の比較的新しいもので、人工知能(AI)における一分野である機械学習について、その基本から学び、さらには、プログラムを用いた実践的な分析までも取り扱った内容になっています。
実際にデータ分析のコンサルティングや、データサイエンス教育を行なっている企業が制作した教材ということもあり、ビジネスの世界でも充分に通用する内容になっています。このレベルのスキルをしっかりと身につけて卒業した生徒は、社会人になって IT エンジニアとしてスタート・ラインに立った時点で、同期入社の社員はもとより、多くの若手先輩社員よりも一歩抜きん出た存在として、一目置かれる存在になっていることでしょう。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/jouhou1/
日本放送協会(NHK)が放送する、高等学校の教科内容をわかりやすく学ぶことができる NHK 高校講座の「情報I」についてまとめられているページです。それぞれの放送回の動画のほか、「学習メモ」や「理解度チェック」も用意されており、非常に充実しています。
この講座は、東京書籍「新編情報I」(情I701)の内容をもとに構成されています。ページの構成や使い方についても、わかりやすい説明があります。
https://protosim.csle-lab.org/
大阪大学、愛知県立小牧高等学校、大阪電気通信大学による研究グループが開発した、TCP/IP の仕組みと重要性を体験的に学ぶことを目的としたシミュレータ教材です。ネットワークの仕組みや構成要素の概念などを学んだ後で、通信プロトコルの仕組みや重要性を体験的に学び理解を深めるための演習で利用することが想定されています。
「スマートフォンで Web ページにアクセスする」という身近で具体的な場面を題材としているため、いつも当たり前のように使用している Web ブラウザが、実はその中の仕組みまではよく知らないということに気づいて、興味を持って取り組める内容になっています。
「各教材の解説 - 教材の構成」として、教員の方向けにツールの利用方法が紹介されているので、それを参照しながら演習を進めることができます。また、「外部資料集」として、研究発表での情報や、各種メディアで紹介された記事などの情報もあり、大変参考になります。
特定非営利活動法人みんなのコードが運営しているサイトで、高等学校情報科「情報Ⅰ」で使えるプログラミング教材です。
ドリル型の学習教材となっており、1つ1つの学習課題や最終的な学習のゴールも明確で、生徒たちが自分たちの力で取り組むことができるため、先生方も安心して指導することができるようになっています。
各レッスンは、Python でのプログラミング学習を通じて、最終的に自分だけのチャット Bot アプリを作成します。プログラムの書き方を学ぶだけではなく、生徒の身近な課題解決の手段として、プログラミングを活用できるようになることを目指したものになっています。
事前に先生がアカウントを登録し、管理画面上でクラス情報と生徒情報を準備すれば、それらの情報を使って生徒がログインすることで、教材がブラウザ上で動作するようになっています。教員向け簡易マニュアルも用意されているので、先生による事前準備も安心して行なえます。大変ありがたいことに、指導案や授業スライドも用意されています。
また、小中高生が楽しみながらコンピュータの基本的な仕組みを理解するための授業教材プラットフォーム「プログルラボ」 も公開されています。
プログルラボ https://labs.proguru.jp/
https://sites.google.com/a.ipsj.or.jp/ipsjjn/wordlist
情報処理学会情報入試委員会により作成され公開されている、高等学校情報科において現在までに出版された検定済教科書すべての索引に現れる用語を整理した用語集を基に、用語のカテゴリづけや、要約説明文づけ等の手を加え、再構成されたものです。
用語の説明のみならず、その用語が各出版社の教科書において、どのくらい使用されているかを表す「総意率」が掲載されています。この「総意率」が高いほど、どの教科書にも登場する用語と捉えることができるため、各教科書でその用語がどのくらい重視されている(教科書執筆者間でのコンセンサスが多くとられている)かを判断する材料になります。
例えば、「総意率」が高い用語は、「情報科」の学習において基本的な内容あるいは重要な内容と考えられるため、まずはこれら「総意率」が高い用語から、重点的に理解できるような課題に取り組むことにより、効率よく「情報科」の学習を進められるようになるかもしれません。
また、試験問題作成の際にも、大変参考になることでしょう。
https://social.hassyadai.com/consumer-edu
一般社団法人HASSYADAI social により発行・配布されている、若者をターゲットとした詐欺や悪徳商法の実態について詳しく解説している資料です。
詐欺や悪徳商法の実態について知ることは、生徒が自分自身を守るために最低限必要であり、実態を知っていることで、いち早く「あやしい」と気づくことができます。また、いくつかの実例を知っておくことで、今後も新たな形で発生するであろう、未知の詐欺や悪徳商法についても、自ら落ち着いて対応できるようになるものと思います。
この教材はブラウザ上で閲覧できるほか、PDFファイルのダウンロードも可能となっており、生徒自らコンテンツにアクセスすることが可能です。また、教員などからの申し込みにより、「教科書」を必要数分配布してもらえるとのことです。
生徒の IT リテラシー向上に、大いに役立つ情報になるものと思います。
マイクロソフトにより公開されている、中高生とその教員を対象とした、生成 AI に関するリテラシーを身につけるための教材です。教室での指導を想定し、生徒が認識しておくべき安全性やメンタル・ウェルビーイング(精神的な健康や幸福感)に対するリスクを説明することで、若者のレジリエンス(精神的な回復力や柔軟な対応力)を高めるとともに、AI はとても便利である一方で完璧なテクノロジーではないということを若者に気づかせることを目的にしているとのことです。